ホストクラブは永久指名制度を採用しているお店がほとんどで、一度指名してしまえば同じ店舗で指名を変更することはできません。
「Aさんを指名しているけど、最近はBさんが良いからBさんに指名を代えよう。」
というのは、同一店舗においては認められていません。
※例外を除く
この制度があるために「どのような事態が発生するか」をお教えしましょう。
ホストは1番以外は意味がない
一度指名をもらう事ができれば、そのお客がお店で使うお金は全て自身の売上として計上されます。
指名(客にとっての1番)をもらわなければ、いくらヘルプで人気を得ようとも、いくら楽しくお酒を飲んだとしても売上に加算されることはありません。
自身の給与が上がる事はないのです。
仮に状況が合コンであれば、相手に好印象を抱いてもらえば参加者の中で一番の存在でなくても後から逆転することも可能ですが、指名制度のあるホストの世界ではそれは不可能で、1番以外はまるで意味を持ちません。
ホストという職業は合コンでモテるかモテないかといったような緩い職業ではなく、客の1番を如何に取れるかを競い合う職業なのです。
良い印象、半端な印象では指名はもらえない
ホストクラブに来たお客に指名される事は簡単ではありません。
店内にライバルが存在している上に、そのお客は他店のホストクラブに通っているかもしれません。
店だけでも5人10人、他店を含めれば数十人の中から選ばれないといけないのです。
数十人のライバルがいるわけですから、中途半端な相性と接客では指名を獲得することは難しく、自身の100を出して完全にマッチさせるくらいでないと指名は期待できないのが現実です。
嫌われるのは良くないが、指名されなければ収入は0。
選択肢としては指名を目指してグイグイいくしかない
新規客や枝客に接客できる時間は制限があり、長い時間じっくりと話し込む時間は
ありません。
そのため、新規客や枝客に接客する時には、とにかく自分押しでアピールするしかないのです。
相性が合わずに嫌われたり、嫌な顔をされることもありますが、それはそれと割り切ってアピールを繰り返しすか選択肢はありません。
場の雰囲気から「いけるか、いけないか」を瞬時に見極め、いけそうならより密度の高い接客を、無理そうなら即時に撤退するなど、能力の高い人ほど無駄のない接客を行っています。
新規や枝客の時に自分を出して頑張れるかどうかが、ホストとして生きていけるかいけないかの最初の分岐点。
ホストは常に100を目指すことが求められる職業なのです。