クレジットカード勧誘員は、来店したお客に声をかけクレジットカードの加入を紹介する勧誘員です。
声をかけて加入をお願いするだけの単純な仕事に見えますが、実際には体力・精神力勝負の職業であったりします。
そんなクレジットカード勧誘員の仕事内容を紹介します。
目次一覧
クレジットカード勧誘員の仕事内容
声掛け
まずは、ターゲットとなるお客を見つけて声をかけます。
誰にでも声をかける人、見た感じから申込みをしてくれそうな人だけ声を書ける人など、声をかける基準は勧誘員によって様々です。
ただ、誰にでも声をかける人ほど、最終的な獲得件数は多い傾向にあります。
分母が大きくなるわけですから当然の話といえますが、ほとんどが断られる結果になるため、なかなか精神的に疲弊しやすいようです。
申し込み用紙記入
声掛けが成功したら、申込用紙に名前や年収などを記入してもらいます。
記入漏れがあると申し込みが成立しないため、細かくチェックを行いますが、この時に審査に通りやすい条件を密かに教える事もあります。
年収の少ないパートとして申し込むより主婦の方が通りやすいなど、申込人にもカード会社にもメリットが発生するよう、審査の抜け道?をアドバイスしたりします。
また、年収欄や会社名などを記入したくないという人もいますが、なんとか説明をして記入をお願いします。
重要箇所が未記入の場合は確実にカードの発行ができないため、記入してもらえなかった場合は申し込み自体を取り下げるか、未記入理由の付箋を付けて提出します。
お礼を言う
申し込みが完了したら、「ありがとうございました」とお礼を言って終了となります。
お礼にテッシュや割引券など粗品を渡すこともあります。
ここまでで1件の実績獲得となります。
紹介するクレジットカードの種類
現場では、紹介するクレジットカードが1種類の場合もあれば、複数種類ある場合があります。
どのカードを紹介しても1件の実績に変わりはありません。
クレジットカード会社が喜ぶのは年会費の高いクレジットカードですが、年会費の発生するカードはほとんどの人が嫌がるため、勧めやすい年会費無料か低額のクレジットカードを推奨しているようです。
クレジットカード勧誘員の勤務について
現場の開店時間に合わせて出勤
朝から夕方まで8時間程度勤務
(規定勤務時間は様々)
夕方に帰宅
一日のタイムスケジュールは、まずは開店時間に合わせて出社することから始まります。
基本的には開店と同時に業務を開始しますが、何時から仕事を始めるのかは状況次第です。
その後、昼休憩を挟んで夕方くらいに一日の仕事が終わるケースが多いようです。
最後にその日の実績(申込者と受付スタッフ、カード種別を記載)を日報で報告して終了となります。
鍵付きのトランク等に申込書や日報を入れ、後でそれらをカード会社の営業が回収します。
※業務の終了処理は各クレジットカード会社により様々。
ちなみに、ギリギリに申し込みが来るなど特殊な事情がない限りは、残業になることはあまりありません。
残務作業も机・椅子を片付けるくらいで、就業時間が終われば即時に帰宅しやすい職業です。
勤務地・出勤について
休日・平日関係なく出勤はシフト制となることが多いようです。
来客の増加する土曜・日曜・祝日は繁忙日となるため、基本的に出勤となります。
勤務地
勤務地はスーパーや百貨店、空港、ガソリンスタンド、ショッピングモールなど、勤務地はその時々で異なります。
働く期間
働く期間も状況次第で、多数の申込みが発生する短期イベントのスポット勤務が中心です。
常に同じ場所で働き続けることはあまりありません。
服装
服装についての厳しい規定はありませんが、清潔感のある一般的な服装が好まれます。
百貨店などの場合は、スーツの着用が義務付けられている事もあります。
需要
勧誘員の仕事は東京・大阪・愛知など人口の多い大都市ほど需要があります。
離職率はどのくらいなのか
クレジットカード勧誘員の正確な離職率データは存在していません。
傾向としてはスポット勤務がメインとなるため、いくつか現場を経験し、短期間働いた後に、勧誘員を辞める人が多いようです。
そもそも、派遣社員という立場が長期勤務を前提としたものではありません。
「飛び込み営業」や「ナンパ」に近い職業であるため精神的に疲弊しがちで、何年も働き続ける人は多くないようです。
長く続けられる人はどのような人なのか
何人かの経験者に取材を行いましたが、出てきた答えは共通で
コミュニケーション能力が高くて、何度断られても折れない精神的に強い人
でした。
コミュニケーション能力とメンタルの強さが何よりも必要になるようです。
キャリアアップはあるのか
クレジットカード勧誘員としてのキャリアアップはありません。
いくら優秀であったとして、1年目であろうと、2年目であろうと業務内容はほとんど同じです。
実績を大きく挙げたからといって、クレジットカード発行会社本体にスカウト雇用されるようなことはありません。