2021/01/132024/04/01なるには

Jリーガー、プロサッカー選手の50m走の平均タイム【6秒3程度】

サッカー選手を目指す少年たちも、自分がどのくらいのスピードを持っていればプロとして活躍できるのかというのは気になるところでしょう。

Jリーガー、サッカー選手たちの瞬発力を示す一つの指標として、50メートル走のタイムが注目されています。

この短距離走の平均タイムは、選手のスピードや加速力を測定する重要な基準となっており、各クラブでは個々の選手のパフォーマンス向上に向けたトレーニングに役立てられています

しかし、Jリーグ全体での平均タイムについての公式な統計は公開されていないため、具体的な数値は明らかにされていません。

この記事では、元サッカー選手への取材を通じて知り得たJリーグ選手の50メートル走の平均タイムについての情報を公開します。

 

サッカー選手の50m走

一般的に、プロのサッカー選手の50メートル走のタイムは5秒後半から6秒5程度と言われていますが、Jリーグの選手の50メートル走の平均タイムに関する正確な統計データは一般に公開されていないため、正確な数値を提供することは難しいです。

そこで、職業データベースでは何人かのサッカー選手への取材を行い、おおよその走力についての情報をまとめました。

まず、50mのタイムを語る前に、機械式(電気式)計測と手動計測の違いを理解する必要があります。

手動計測

目視や音を元にストップウォッチでタイムを測定する。

一般的な教育機関で行われている計測方法。

高校生や大学生のタイムは手動計測によるものがほとんどで、機械式と比較すると約0.3秒程度速くなると言われている。

機械式計測

スタートからゴールまでをセンサーを使用して測定します。

光で処理を行うため極めて正確で陸上競技の公式記録は全て機械式測定となっています。

手動と比較して0.3秒ほど遅くなるため、サッカーやプロ野球の選手の「50m5秒台」は機械式で測定すると6秒前半程度の数値になります。

陸上選手以外が機械式計測の5秒台で走ることはまず不可能です。

こちらは陸上選手とプロ野球選手がテレビ番組の企画で競争した際の動画です。

塩見選手や和田選手、小深田選手も手動で5秒台という走力の高い選手ですが、機械式になると6.3秒~6.5秒程度のタイムになっています。

1 小池 6.065
2 桐生 6.069
3 塩見 6.31
4 和田 6.43
5 小深田 6.49
6 松原 6.98

サッカー選手の50m走平均タイム

手動測定と機械式測定の違いを理解してから、50mの平均タイムを参考にしてください。

近年では、プロサッカー選手も機械式のセンサー計測を採用しているところが多くなっています。

手動計測
速い選手:5秒8~5秒台
平均:6秒3前後
遅い選手:6秒5前後
※機械式計測の記録はこれらの数字に0.3~0.4程度遅らせた数字になります。
元サッカー選手

サイドアタッカー、サイドバックなど速い選手で5秒台。
今はどのポジションでも6秒3くらいはないと厳しくなってきている。

選手を引退したばかりの那須大亮さんも50mのタイムは6秒5を切っており、現役バリバリの頃はもっとタイムは速かったと思われます。

内田篤人さんはドイツ時代(シャルケ)は50mで6.1秒~6.2秒だったそうですが、ディフェンスラインでは一番遅かったそうです。

内田によれば、「でも、シャルケの時にDFラインで一番足遅かったんだよね、俺。50メートルを6.2~6.1秒だったと思うよ」とのこと。

これに影山さんはえっ!と仰天するなか、内田は「(50m6.2秒は)めちゃめちゃ速いでしょ。そういうなかでやってくんだから、みんな…」と述べていた。

「一流サッカー選手の体力」という東京大学の研究室が発表した1980年あたりのデータも参考になります。

当時のプロサッカー選手の平均タイムが6.74秒で、最速は古河電工の6.53秒。

当時から40年以上経過した現在では、トレーニングシステムや戦術が先鋭化された結果として、更に選手個人のスピードが求められるようになってきています。

三笘選手や伊東選手の50mタイムは?

現在の日本代表チームの顔である三笘薫選手や伊東純也選手の50mタイムは5秒8~9。

日本代表FWである浅野拓磨選手や前田大然選手も5秒8~9で50mを走りきります。

ただ、タイムの測定方法(手動or機械式)や計測場所(芝生orトラック)、シューズorスパイク、などの条件が不確定なので、各々の数値の信頼度は高くはありません。

ちなみにサッカー日本代表でタイム測定をした時は伊東純也選手のタイムが一番速かったそうです。
※自著より

長く日本代表で活躍した長友佑都選手の50mタイムは5秒8(手動)。

2011年時の100mタイムは10秒8(手動)とのこと。

陸上選手が参加する正式な記録会であれば機械式測定となるため、11秒前半くらいの速さになるそうです。

世界一のサイドバックを目指す長友の武器であるスピードは、やはりワールドクラスだった。
現在、都内で自主トレ中のダイナモは4日午後、法大の陸上グラウンドに向かった。
「走力を高める勉強をしたかった。ばっちり基礎を学んだね」。目的はサイドを切り裂く走力、特に加速力の強化。400メートル障害の元日本記録保持者で、97年世界室内陸上の
400メートルで銅メダルを獲得した苅部准教授や同陸上部OBで北京五輪400メートル代表の
金丸祐三(23)とともに走りの研究に励んだ。そして、練習の最後には日本を代表する
陸上選手とトラックで100メートル走を競い合い、タイムを計測した。

すると叩きだした数字がなんと10秒8台。しかも陸上用スパイクではなく、普通のランニング
シューズでの驚異の韋駄天ぶり。「陸上界でも十分いける」と一流ランナーから堂々の
“お墨付き”を得たという。

遅い選手はプロサッカー選手になれないのか?

高年齢の超ベテラン選手であれば、6秒5よりも遅い選手が活躍していることもありますが、若い選手で6秒後半(手動)のスピードしかない場合はプロサッカー選手になることはかなり難しいのが現実です。

そもそも、スピードの遅い選手は高校年代ですら目立つ活躍をすることが難しくなってきています。

元プロサッカー選手

現代サッカーでは、どこのポジションでもスピードやアジリティが求められるようになってきています。
スカウトもアスリートとしての能力をかなり重要視する傾向にあり、遅い選手の獲得には及び腰になる事が多いようです。
逆に速い選手は「伸びしろが多い」と注目されるケースが増えています。

元興国高校監督の内野さんは速い選手は50mで6秒を切るくらいのスピードがある。

しかし、海外の選手はそこからもっと速いと回答されています。

50mの記録ではありませんが、目安として30mで4.2秒以下は「だいぶデメリットを背負った状態」でサッカーのトップ選手としては厳しい、4.0秒台で平均的、3.9秒台で速い選手とのこと。

プロは当然として大学や高校年代でもかなりのスピードが求められるようになっている事が伺えます。

まとめ

サッカー選手としてのスピードは多くの要素のうちの一つに過ぎず、技術、戦術理解、ポジショニング、チームワークなど他の能力も同様に重要です。

しかしながら、プロサッカー選手を目指すなら、最低でも6秒5よりも速く走れるようにはなっておかないと「足切り」になってしまうのが現実です。

スピードに不安がある人は陸上用トレーニングを取り入れるなど、積極的に改善に取り組むと良いでしょう。

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