プロサッカー選手になるためには、特定の身長や体重が必要とされるわけではありません。
むしろ、技術、スピード、戦術的な理解、フィジカルの強さなど、多くの異なる要素が重要となります。
しかし、ポジションによっては、ある程度の身長や体重が望ましい場合もあります。
例えば、ゴールキーパーやセンターバックの選手は空中戦での優位性を持つために、比較的背が高いことが望まれます。
そこで実際に発表されているJリーガー・サッカー選手のデータを集計し、「プロサッカー選手になるために必要な身長・体重」データをポジション別に公開します。
J1 プロサッカー選手全体の平均身長・平均体重
全体(2024年)
178.12cm
プロサッカー選手 平均体重
73.14kg
身長の割合
身長 | 人数 | 割合 | 累計 |
---|---|---|---|
200cm | 1人 | 0.16% | 0.16% |
198cm | 2人 | 0.31% | 0.47% |
196cm | 1人 | 0.16% | 0.62% |
195cm | 3人 | 0.47% | 1.09% |
194cm | 2人 | 0.31% | 1.4% |
193cm | 5人 | 0.78% | 2.17% |
192cm | 8人 | 1.24% | 3.42% |
191cm | 10人 | 1.55% | 4.97% |
190cm | 11人 | 1.71% | 6.68% |
189cm | 5人 | 0.78% | 7.45% |
188cm | 10人 | 1.55% | 9.01% |
187cm | 22人 | 3.42% | 12.42% |
186cm | 27人 | 4.19% | 16.61% |
185cm | 28人 | 4.35% | 20.96% |
184cm | 22人 | 3.42% | 24.38% |
183cm | 28人 | 4.35% | 28.73% |
182cm | 32人 | 4.97% | 33.7% |
181cm | 26人 | 4.04% | 37.73% |
180cm | 44人 | 6.83% | 44.57% |
179cm | 14人 | 2.17% | 46.74% |
178cm | 29人 | 4.5% | 51.24% |
177cm | 29人 | 4.5% | 55.75% |
176cm | 23人 | 3.57% | 59.32% |
175cm | 38人 | 5.9% | 65.22% |
174cm | 25人 | 3.88% | 69.1% |
173cm | 43人 | 6.68% | 75.78% |
172cm | 25人 | 3.88% | 79.66% |
171cm | 26人 | 4.04% | 83.7% |
170cm | 44人 | 6.83% | 90.53% |
169cm | 12人 | 1.86% | 92.39% |
168cm | 19人 | 2.95% | 95.34% |
167cm | 8人 | 1.24% | 96.58% |
166cm | 7人 | 1.09% | 97.67% |
165cm | 5人 | 0.78% | 98.45% |
164cm | 3人 | 0.47% | 98.91% |
163cm | 3人 | 0.47% | 99.38% |
161cm | 3人 | 0.47% | 99.84% |
160cm | 1人 | 0.16% | 100% |
プロサッカー選手の平均身長は178cmと日本の成人男性の平均(168cm)を大きく上回ります。
GK
187.42cm
GK 平均体重
82.28kg
サッカープレイヤーの中で一番「高さ」が求められるポジション。
大きい選手ほど良いという水準ではなく、もはや大きい選手しかなれないポジションとなっています。
J1リーグの中で一番小さいGKはコンサドーレの菅野の179cm。
180cm以上はないとGKとしてのプロは諦めざるを得ない状況です。
DF
179.94cm
DF 平均体重
74.61kg
センターバックに限定すれば平均身長は185cm程度で、190cmを超える選手も少なくありません。
同じDFでもサイドバックであればそれほど身長は求められないため、京都サンガの鈴木選手(165cm)、セレッソ大阪の登里享平選手(168cm)など小さい選手も活躍しています。
MF
173.65cm
MF 平均体重
68.52kg
競り合いが少なくボールコントロールが重要視されるMFは一番身長が求められないポジションです。
他のポジションは180cm近い平均身長ですが、MFは173cmと平均が大きく下がります。
浦和レッズの中島翔哉選手(164cm)やコンサドーレの長谷川 竜也選手(164cm)など身長の小さい選手でも中心選手として活躍するケースも多いです。
FW
178.07cm
FW 平均体重
74.01kg
ワントップを採用するケースがほとんどで、純粋なFWになると身長と体重(体の強さ)が求められる傾向にあります。
Jリーグでワントップになる選手は大型選手がほとんどで175cm以上はないと難しい状況です。
小さい選手はセカンドトップやサイドアタッカーなど1.5列目のポジションになることが多い。
実際に身長と体重はどのくらい重要視されるのか?
結論から言うと、身長は大きければ大きいほどよいというのが現在のスタンダードです。
どんなに大きくても問題になることはありませんが、160cm台など小さい場合は伸びしろの部分を考慮され、獲得に「懸念」となる場合があります。
特に外国人監督の場合は顕著で、ヨーロッパ系の監督ほど
・強い
・速い
の3つの要素を重要視する傾向にあります。
これはヨーロッパはフィジカルサッカーが中心であること、自国の選手が単純に大きいことに起因していると思われます。
海外に移籍したものの、志半ばで帰ってくる日本人選手で多いのは身長が小さい、弱い選手。
攻撃時にはそれほど不利はありませんが、小さい選手は守備の時にフィジカル負けしてしまい、試合につかわれなくなるケースが多い。
日本のJリーグでもその傾向は強くなりつつあり、大型化が進んでいます。
体重よりも体脂肪率
体重は軽すぎない限りは、そこまで重要視されません。
体のサイズは選手として重要な要素。
体重よりも体脂肪率を気にする監督が多い印象。
「おまえの体重で3%脂肪率が多いだけで2キロ。手に2キロの重り持って走ってみろ。相当、やりにくいだろ!」
と言われたことがあります。
まとめ
プロサッカー界は大型化の傾向にあり、大きい選手ほど試合で起用されやすいことは理解しておく必要があるでしょう。
身長は「遺伝的要素」が多くを占めるのは事実で、努力ではどうしようもならない部分はあります。
ただ、データを見る限りでは身長が低くてもプロになれるケースはあります。
プロサッカー選手になるために、自身のサイズと適性を考えながら日々の練習に励むと良いでしょう。