公営ギャンブルとは制定されていないものの、実質的にはギャンブルとして認められているパチンコ業界。
ホール内で現金が生々しく行き交う現場であるため、トラブルも数多く発生します。
そんなパチンコ店でのトラブルにまつわる怖い話をいくつかを紹介しましょう。
粗利目標を達成しないと上司に詰められる
社員クラスでは売上に対するノルマは存在していませんが、店長クラスになると店の売上、粗利目標が設定されます。
能力の基準のひとつとされ、粗利目標が達成できないと上のエリアマネージャーやオーナーから怒涛の勢いで酷く詰められます。
もちろん営利企業であり、その店舗の責任者である店長が売上に対して責任を持つのは当然なのですが、その目標値が高すぎるケースが多く、不毛な問答が嫌になり退職する人も少なくありません。
理不尽な叱責を受けるのは、どんぶり勘定で売上目標を算出している個人店や小規模グループがほとんどです。
大手ではマーケティングに基づいた確固たるシュミレーションデータが存在します。
売上目標も妥当な数字が明確に算出されるため、無茶な目標が設定されること自体がほとんどありません。
店長以上は粗利目標(ノルマのようなもの)が設定されて、毎月大変そうです。
あまりに数字が悪い時には、電話なのにオーナーが現場にいてるような音量の罵声が浴びせられます。
「気楽に働きたい」と店長になれる実力があるのにならない人も多いです。
お客に言いがかりをつけられる
パチンコは完全確率方式という抽選方法を採用しており、1回目でも1000回目でも抽選確率は変わりません。
パチンコの大当たり確率は概ね300分の1程度ですが、極稀に2000回以上回しても大当たりが引けないことがあります。
確率上、何千回回そうとも当たりが来ない時は来ないものなのですが、その理屈を理解できない怒り狂ったお客さんに顔面を殴られたり、刃物で刺されたりする事件も発生しています。
大負けした時にクレームを受けるのは日常茶飯事。
言い返すと日に油を注ぐことになるので、うまくいなす対応に務めるしかありません。
良台を知らせて半グレに恐喝される
店員であれば設定師や釘師とは閉店後の店で出会うため、何らかの形で「良台の情報」を知り得る機会があります。
パチンコ店あるあるとして、「出る台」の台番号を第3者に教えて打たせ、そこから得た利益をキックバックさせる店員が必ず出現します。
店舗側からすれば業務上横領に当たる犯罪行為となり、店側が訴えれば刑事責任が問われることもあります。
ただ、店側も話が大きくなる事を望むケースは少ないため、発覚した場合は「解雇」されて終わることがほとんどです。
不正が発覚しても刑事事件にはしないケースが多い。
協力者が暴力団の場合
悪い店員が良い台を教えようにも、「打ち子」として一日中パチンコを打てる人は限られています。
会社員が平日に朝から打つのは不可能で、休日も一日中打ち続けるのは簡単ではありません。それなりにパチンコやスロットの知識も必要になります。
そこで、時間に自由のある裏稼業の人間に「打ち子」を依頼するわけですが、暴力団・半グレ関係者が黙って応じているのも最初のうちだけで、その内に、、
・勝ち金の取り分がもらえない。
・もっと多くの良い台を教えろと脅迫される。
・裏ロム(違法手段で出玉が得られる基盤)をお前がセットしろ。
など、利用しているつもりが徐々に利用される立場に代わり、店を退店しようにも簡単には退店させてもらえません。※店を辞めたらバラすと脅迫を受ける。
最終的には犯罪行為の片棒を担ぐ事になり、人生が破綻してしまう結果になること。
どのような理由であれ裏の人間とは関わらないほうが良いです。
パチンコ店では採用の時に暴力団関係者ではないかを確認しているくらい。
まとめ
公に認められてはいないもののギャンブルである「パチンコ店」で働く以上、多少のトラブルは覚悟しておいた方が良いでしょう。
大体のトラブルには前例に応じたマニュアルがあり、それに即した行動をとれば大きな問題になることはないため、特に恐れる必要はありません。