似顔絵師のやりがいや良いところ、大変な所の一覧です。
やりがい・良い所は一つしかありませんが、ほとんどの人は「それ」だけのために仕事をしていると言っても過言ではありません。
面倒なこともありますが、そのすべてを打ち消すだけのやりがいがこの職業には存在しています。
似顔絵師のやりがい・良いところ
自分で描いた絵で人を笑顔にできる
自分で描いた絵で人を笑顔にできるという、最大にして究極のやりがいです。
お客と対面し、コミュニケーションをとりながら喜んでくれる表情をリアルタイムで見る事ができるのがこの上ない喜びになります。
楽しい時間を共有するお客様を楽しませる接客業。
リピーターになってくれる人もいます。
絵を描くことが楽しい
似顔絵をお客に喜んでもらった時は最高の気分ですが、絵師の中には単純に絵を描くことが好きな人がとても多いです。
プロの絵描き(画家)になりたかったけど、実力不足でなれなかった人も多く、「絵を描いてお金をもらえるだけでも最高」という絵師も少なくありません。
似顔絵師の面倒なこと・嫌な所・大変な事
販売実績が求められる
特に似顔絵会社に所属している場合は一定以上の販売実績が必要になります。
ボウズ(0枚)になりそうな時には知り合いに来てもらって実績を作る事もあります。
会社によっては売上が悪いと、吊るし上がられたり詰められたりするところもあります。
場所代を支払っている事もあるので圧をかけられるのは仕方がありません。
最低限の売上が確保できない人は辞めていきます。
クレームは少なからずある、しかもダイレクト
「俺はこんなにブサイクじゃない」
「私はデブっていうこと?」
など、作品に対して単純にクレームをつけてくるお客は一定数います。
こちらがうまく描けたと思っても、お客がそう思わなければどうしようもありません。
中には、ストレス解消なのか明らかに因縁をつけに来ているような人もいます。
似顔絵を渡すやいやな、いきなり不機嫌になる人もいます。
こういう人はどうしようもないので受け流すしかありません。
誰も悪くないクレームもある
似顔絵師は特徴をよりわかりやすく表現することで類似度を高めていますが、人によってはその特徴がコンプレックスだったりします。
絵師もハゲ頭や顔のシミなど指摘されて嫌な気持ちになる部分は理解しており、強調するようなことはしません。
しかしながら、大きな目や高い鼻、彫りの深い顔など一般的に「良い」とされている部分がその人にとってはコンプレックスであり、触れてほしくない場合もあるのです。
似た事例では色盲の人に「無茶苦茶な色で描きやがって!」と怒られることもあります。
※色盲の人は健常者と違う色に見える。
こういった事例は防ぎようがなく、ただひたすらに謝るか書き直す事になります。
誰も悪気が無いだけに、仕方のないものだと割り切るしかありません。
これは仕方がないですね。
繁盛するほど休憩が取れない
お客が集中すると何時間も休憩ができず、トイレに行くこともできなくなります。
忙しい所ほど収入は増加しますが、体力的な消耗も強くなります。
体調不良にならないように前日には深酒はしないなど、健康管理は重要です。
離職率が高い、継続して働くのは大変
似顔絵師の離職率は高く、10年も20年もフルタイムで続けられる人はあまりいません。
収入が安定しないことや場所確保の大変さなど職業として確立させることが難しいのがその要因と考えられます。
腰痛になりやすい
長時間の座り仕事になるため、腰痛を抱えている人も少なくありません。
職業病と言えます。