実際に消防士として働いている人は、何を思って消防士を目指したのか?
消防士を目指す人、興味のある人なら、とても気になる要素だと思います。
そこで、実際に現役消防士にインタビューを行い、消防士の志望動機で多いものを聞いてきました。
志望動機で多いもの
◆実際に火災や救急現場で家族が助けられ、その感謝から目指した。
などが大多数です。
やはり、テレビの消防特集やニュースでの報道は幼心に深く刻まれるようで、小さい時にみた救助のヒーローが強く印象に残っているのでしょう。
災害時のニュースが一番の志望動機
近年、日本では東日本大震災、広島土砂災害、熊本地震、西日本豪雨などの大規模災害が発生しました。
大規模災害になると、地元の消防力だけでは間に合わなくなるため、お互いが助け合う緊急消防援助隊という制度があります。
緊急消防援助隊は非常時に管轄を超えて近隣の都道府県に数十、数百人単位で派遣される人命救助に取り組む臨時の部隊です。
一般に発災から72時間を経過すると、生存率が急激に低下します。
72時間以内に救助するために不眠不休で業務にあたりますが、この時の様子はテレビで一斉に報道されます。
その時の「懸命な姿に心打たれて消防士を目指した」という人もかなり多くいます。
公務員安定思考は意外と少ない
消防職員は地方公務員ですが、特殊業務が中心のため公務員特有の気楽さとは無縁であると世間一般でも認識されています。
そのためか「公務員だから安定」という思いを持って目指す職員は意外にも少ないそうです。
消防士が公務員で安定しているという事は認識していますが、勤務がそれなりに大変な事もわかりきっているので、安定第一志向の消防士は意外に少ないです。
印象的な志望動機のエピソード
保育園や小学校の頃に消防体験をして、その経験が忘れられないため消防士を目指したという人がいます。
消防では依頼があれば保育園や小学校に防災教室や消防体験のために出張する事がありますが、その時に子供用の防火服を着て実際のホースで消火体験をしたり、救助体験をした印象が強く印象に残り、消防士を目指すきっかけになったそうです。
そして、20年前に保育園で出会った消防体験の指導員と保育園児が現在は上司部下の関係になり、地域のために共に働いています。