脚本家のやりがいや大変な所を一覧で表示しています。
ぺんひとつで仕事を仕上げ、残りの時間は自由気ままに生活を送っているイメージのある脚本家ですが、実際には辛いことの方が多いようです。
脚本家・シナリオライターのやりがい・良い所
作品を世に生み出すことができる
自分の考えた物語が役者、スタッフなど多くの人に共有されて手が加わり、映像化されるというのが醍醐味、魅力となります。
脚本家の最大にして唯一のやりがいはここに尽きます。

自分の書いたものがテレビで放映、評価されるのは最高です。
作品を多くのスタッフとともに作り上げた時の充実感は言葉では表現できません。
莫大な収入を得ることができる
担当した作品が爆発的な人気となり、DVD化、映画化、書籍化などが複合して、数千万円の収入を得られることもあります。
社会現象になるほどの作品を生み出すには、演者の人気や世情、放送のタイミングなど運の要素も大きくなります。
例えば、「逃げるは恥だが役に立つ」の新垣結衣さんは象徴的です。
原作も面白い作品ですが、「彼女が主演でなければ、あそこまでは跳ねていなかった。ヒットしたのは新垣さんの可愛さに尽きる。」と原作者の海野つなみさんもテレビインタビューで回答されていました。

脚本家は収入面では厳しいですが、一発当てれば夢はあります!
芸能人・有名人に会える
脚本家は芸能人や有名人に会う機会の多い職業です。
現場に出向いた際や打ち上げなど、多くの機会があります。
中には、作品への出演が縁で結婚する人もいます。

打ち上げにも参加するので、演者の方と会う機会はあります。
有名人と出会えるので嬉しいですね。
脚本家・シナリオライターのつらさ・大変な所
収入が低く、身分としてはほとんどアルバイトに近い
身分は個人事業主、1本単位のギャランティと金銭的な身分としてはほとんどアルバイトと大差はありません。
脚本家を辞める理由としては、金銭的なものが多くを占めます。
仕事に継続性や安定がない
脚本家の仕事はプロデューサーなど縁のある人からの依頼によって成り立っています。
常に仕事があるわけではなく、収入も年毎に大きなばらつきがあるのが通常です。
安定という観点では最悪に近い職業と言えます。

男性の場合、本業がしっかりしていないと結婚は難しいかもしれません。
生みの苦しみが常に付きまとう
スペシャリストといえども、常に斬新なアイデアが溢れ出ているわけではありません。
むしろ、「良いアイデアが浮かばない」状態が当たり前で、脚本家である以上、生みの苦しみは常に付きまといます。
ネタの枯渇は脚本家としての死を意味します。
作品のネタを探し続けるくらいでないとコンスタントに作品を受けることはできません。

業界入りする際、先輩に「常にあらゆる事にアンテナを張り巡らせておけ」と口酸っぱく言われました。
脚本家になってみて、その言葉の意味がわかります。
本当にそのとおりだと思います。
常に期待に応え続けなければならない
脚本の仕事は常に一定以上の成績を挙げ続ける必要があります。

この作品が駄目だったから、次、頑張ろう。
という考えは脚本家には通用しない概念です。
ひとつの作品が駄作であった場合、その時点で関係を切られてしまう可能性があり「ホームランか三振」ではなく、常に一定以上の打率を維持し続けなければなりません。
これは脚本家だけに限らず、プロデューサーも監督も役者もその一作で仕事を失う可能性があるのです。
ひとつの作品に対する重圧は相当なものがあり、耐えきれずに業界を離れる人もいます。
書きたいように書けるわけではない
原作者の意向、プロデューサー・テレビ局の意向、役者の意向、視聴率の動向など、脚本はそれらの集合体となっているため、脚本家が自由にストーリーを執筆できるわけではありません。
最初は2話で死亡するべき人が「視聴者の反応がいいから」という理由で3話以降も出演継続、というような事もよくある話です。
周囲との調整の結果、本心とは異なる内容に仕上げざるを得ない事も多く、こだわりの強い人は気持ちの折り合いが難しいかもしれません。

脚本家というのはそういう職業です。
まとめ
冷静に見ると、脚本家という性質上、不安定な身分からは逃れられないなど、大変な事の方が多い印象を受けます。
長期的に続けられる人は本当に一握りしか存在しない事は、脚本家を目指している人なら誰もが知っている事実です。
それでも脚本家を目指す人が尽きないのは「良い作品をつくる」事が、あらゆる逆境を払拭するほどに魅力がある、という事なのでしょう。