お正月には20億枚を超える年賀状が発行されますが、現役の職員だけで捌き切れる枚数ではありません。
そこで毎年、高校生やフリーターなどを対象に年末年始の短期アルバイトが大量に募集されています。
年末年始の短期アルバイトの実情を紹介します。
採用について
募集時期と面接
年末年始アルバイトの募集要項は10月から11月頃には募集が公表され始めます。
https://hitomgr.jp/abmq/recruit/index.html
希望する郵便局に連絡して、面接に参加します。
面接
面接官の話を聞いて自身の状況を指定用紙に記載して提出します。
希望職種を伝えて、指定用紙に出勤可能日数、勤務可能時間、通勤経路などを記入します。
面接は簡素なもので、落とすための面接という印象はありません。
採用であれば後日連絡が来ます。
面接の服装は自由です。
高校生は制服で来る子もいます。
アルバイトの時給
年末年始アルバイトの時給はその地域の最低賃金に若干上乗せされた程度に設定されています。
東京の場合は1000円以上。関東圏・関西圏の場合は概ね1000円前後になります。
法令に則って、深夜帯勤務の場合は時給は高くなります。
給料日
12月と1月に働いた分は1月の25日から末日に支払われます。
ゆうちょ銀行の口座を指定されるため、口座を所持していない人は指定日までに作成するように指示があります。
アルバイトの日程
年末年始アルバイトの期間は12月20日前後から翌年1月10日程度まで。
ちょうど学生の冬休みの約2週間程度が目安になります。
その期間にフル出勤する必要はありません。
事前に出勤可能日を確認されるため事前に休日を設定することは可能です。
どういう人が採用されやすいのか
採用で一番重要視されるのは出勤可能日です。
最も忙しくなる年末年始に確実に出勤できるかどうかを第一に、そこから勤務可能時間などの条件によって絞られていきます。
◆年末年始は確実に出勤できる
◆応募の少ない時間帯に勤務できる(深夜など)
というような人が採用されやすくなっています。
※状況にもよる
出勤可能日以外では何回も年末年始アルバイトに参加しているリピーターは優遇されます。
どういう人がアルバイトに来るのか
年齢層としては高校生や大学生、フリーターなど若い人が多数を占めますが、主婦や高齢者も数多く採用されています。
付近の大学のサークルや高校の部活動が活動の一環として、団体でアルバイトに来ることもあります。
一度に大人数集まるうえに、管理や採用の手間が省けるため大いに助かるそうです。
年末年始アルバイトの仕事内容
年末年始の短期アルバイトは郵便の仕分け・道順組立が中心です。
仕事内容を簡単に説明すると、年賀状の住所と郵便番号を確認して適切な棚に年賀状を入れるだけです。
年賀状の道順組立は数が膨大なため、一軒ずつ差し込んでいくような升目の棚、専用の道具があります。
アルバイトが仕分けたものは茶色の輪ゴムで一軒一軒把捉し、それを社員が確認して青いゴムに変えていきます。
※ゴムの色は局によって異なる
仕事のキツさ
基本的には立ち仕事で年賀状を仕分けるだけの単純作業になるため、好きな人なら楽に感じるかもしれませんし、嫌いな人なら辛く感じてしまうかもしれません。
仕事がキツイかどうかはその人次第で、このあたりは何とも言えないのが実情です。
年末年始のアルバイトはお客様扱いで、極端に負荷のかかる仕事はありません。
よほどの事をしない限り、怒鳴られるようなこともありません。
「また来年もやりたい」という人もいれば、「もう2度とやりたくない」という人もいます。
勤務時間
勤務時間は局の営業時間次第です。
朝から夜までの局もあれば、24時間営業の局もあります。
アルバイトの勤務時間はその中の任意の時間(6時間や8時間など)を選択できます。
長時間働ける人が優遇されますが、そのあたりは状況により様々です。
服装について
私服のまま勤務する所もあれば、エプロンを着用するところもあります。
作業内容と局の方針よって様々です。
配達員へのスカウトも
人手不足の局では年末年始アルバイトの多くの人が、「そのまま長期で続けてみないか」と声を掛けられます。
実際に年末年始のアルバイトから期間雇用社員も多く、その後、正社員登用で正社員にステップアップしていく人もいます。
どこも人手不足なのでダメ元で一声は掛けますね。