郵便配達員のなり方とその種類を解説します。
郵便配達員になるには
郵便配達員になるには、主に新卒採用・中途採用・アルバイト採用の3つのルートがあります。
新卒採用
正社員採用は日本郵便が行います。
https://saiyo.japanpost.jp/recruit/
以下の3つのカテゴリがありますが、配達業務を担当するのは主に一般職と地域基幹職・エリア基幹職です。
郵便配達員を目指すなら、一般職と地域基幹職・エリア基幹職の郵便コースに応募して採用される必要があります。
新卒採用カテゴリ◆総合職
総合職はサービスや仕組みを創り上げ、コントロールする職種であり幹部候補。
基本的に郵便配達を行いません。
学歴:大卒以上
◆地域基幹職・エリア基幹職
将来の役職者候補。管理業務を中心に行う。
学歴:短大・専門卒以上
◆一般職
標準業務に従事する職員。役職への登用はない。
多くの正社員配達員が一般職階級。
学歴:短大・専門卒以上
採用の流れ
新卒の入社試験はWeb上の筆記試験、グループ面接、個別面接などを経て採用となります。
中途採用
中途採用はこちらで募集が行われています。https://www.post.japanpost.jp/employment/career/
契約社員・アルバイト採用
非正規社員は期間雇用社員(ゆうメイト)と呼ばれています。
配達の期間雇用社員は正社員と勤務時間も制服も同じものを着用しています。
違いといえば社員証のデザインが少し異なる程度で、外見からは全く見分けがつきません
郵便配達員の契約社員・アルバイト採用はこちらで募集されています。
https://hitomgr.jp/abmq/recruit/index.html
基本的に学歴や年齢による制限は少なく、ほとんどの人が応募可能です。
現在では人手不足のため、採用はかなり緩やかになっているようです。
正規社員と非正規社員の割合は概ね半々程度で、どこの郵便局でも非正規社員が重要な戦力として活躍しています。
※局による
あると良い資格や免許
◆郵便認証司 ※入社後
バイクの免許(原付き・小型AT)
まずはバイクと運転免許は取得しておいたほうが良いでしょう。
現在の配達バイクの110ccです。
50ccのバイクもありますが配達にはパワー不足です。
できれば小型以上の2輪免許を取得しておきましょう。
郵便認証司 ※入社後
採用時には必要ありませんが、入社してからは郵便認証司の資格取得が推奨されます。
※裁判所からの特別送達郵便の配達後処理に必要な資格
郵便認証司資格は3割くらいの人が取得しています。
課長代理以上が持つのが一般的ですが、人員の少ない局では一般や主任でも取得しています。
取得は容易
現場の役職者が必要に応じて所属局の局長に申し入れて推薦されれば基本的に取得が可能です。
筆記や面接等の試験はなく、勉強方法もありません。
学歴
郵便配達員の学歴は四大卒、短大卒、専門学校卒、高卒など様々です。
特に大きな偏りはありませんが、正社員では大卒の方が多くなります。
新卒の正社員は短大・専門卒以上の学歴が必要
新卒で正社員として郵便配達員を目指す場合は短大・専門卒以上の学歴が必要で高卒は入社することはできません。
※2020年 採用情報より 詳細はhttps://saiyo.japanpost.jp/recruit/
大学のレベルは?
配達員の出身大学のレベルは様々です。
平均的な大学が殆どを占めますが、誰もが知っている難関大学の出身者もいます。
期間雇用社員は学歴制限なし
期間雇用社員の採用においては、必要な学歴要件はありません。
高卒でも問題なく採用されます。
高卒は期間雇用社員からの正社員登用を
高卒の人が正社員になるには、まずは契約社員として配達員になり、その後に正社員登用試験に合格すれば正社員になることができます。
郵政民営化以前は高校の新卒も採用していましたが、現在では高卒の正社員は募集自体が行われていないようです。※2020年
出世する人の学歴
配達員からの出世に学歴は関係あるのか?
取材を行ったところ、実際には学歴による差別は特にないようです。
ただ、基礎能力の違いなのか、役職者になる人は大卒の方が多いようです。
以下の条件を満たす人が出世していく傾向にあります。
②ミスが少ない
③営業成績が良い
④上司から信頼されている
大卒でも、役職者になると責任が増えるため平社員(主任まで)を希望し、昇職の話があっても断る人もいます。
役職者になっても本人の申出により、平社員に戻る人もいます。
プレッシャーも強くなるので、出世する人は適性が無いと難しいと思います。
年齢制限
正社員採用
新卒・中途採用の場合は規定次第です。
期間雇用社員
期間雇用社員の場合は、基本的に年齢制限はありません。
採用されるかは状況次第で、現場では60歳を超えても配達員として働いている人もいます。
郵便配達員は男性向きの仕事
採用においては明確な男女差は設定されておらず、女性でも配達員として活躍することは可能です。
ただし、体力的な問題から男性向きの仕事であることは間違いありません。
状況によっては局の近くの配達にしたり、夜勤を減らしたりと対応してくれることもありますが、基本的には男性とまったく同じ仕事をします。
荷物の量も男性と女性で差がつけられることはありません。
女性でも働くことはできますが、体力仕事なので向いているとはいえないですね。実際、女性の割合はかなり少ないです。
配達員の女性の割合
配達員の女性の割合はおおむね10人に1人程度。
割合にすると10%程度です。
※局の地域や状況により異なる
女性にはメリット?も
男性が多く女性が少ないため、女性が困っていると男性が手伝ってくれたり助けてくれたりする事もあります。
ある意味では女性にとって悪くない職場環境ともいえます。
ネチネチした女性関係が苦手な女性には向いているかもしれません。
外国人でもなれるのか?
募集要項に国籍条件があるわけではないので、理論上は可能のようです。
実際に日本郵政グループでは留学生の採用を行っており、郵便内務には外国人の方が働いています。
ただ、現役の配達員の話では外国人の配達員は見たことは無いそうです。
配達員の外国人は見たことがないですね。
住所に関する地理知識や書留のやりとりなどを考慮すると、相当な知識と日本語の能力がないと仕事自体が難しいのではないでしょうか。
大柄な外国人が制服を着て「書留です」とピンポンを押したら怖いかも。
ちなみにハーフの配達員・郵便局員はいます。
採用面接
面接の質問内容の一覧です。
一般的な企業と変わりはありません。
○入社してからの働き方について目標など
○入社までに二輪の免許を取ることができるか? など
バイクの免許
新入社員は入社までにバイクの免許を取るよう言われます。
期間雇用社員も強制ではありませんが、取得を勧められます。
現在では110CCのバイクが主流になっているため、小型二輪か普通自動二輪の免許を取得する必要があります。
50CCの原付きバイクでも可能ですが、配達に時間がかかるためあまり好まれません。
必ず報告しておきたいこと
二輪の免許がない場合には入社までに必ず取得すると伝えること。
現場には原付もあるため必ずしも必要ではありませんが重要視されています。
現場には90CCや110CCのバイクが多く馬力があり乗りやすいため、取得しておいた方が断然評価は高まります。
原付きよりも90CC以上のバイクのほうが断然楽!
郵便配達員として好まれる人物像
体力があり、明るく社交的で責任感・協調性がある人物、端的に言えばコミュニケーション能力の高い人が好まれます。
基本的に、好まれる人物像は他の一般企業と違いはありませんが、それらに加えて「体が強い」事も重要な評価ポイントになります。
その他では、配達先に外国人の方が住んでいるときは、英語などができるとスムーズに書留等の受渡しができるため語学力の高い人も評価が高くなります。