【警察官の年収を完全解説】生涯賃金や初任給、ボーナス、退職金を解説。このページを見れば警察官の年収・収入状況の全てがわかります。

総務省発表「地方公務員給与実態調査結果の概要」から警察官の年収データを集計ました。

日本の治安を守る警察官の収入状況を公開します。

このページを見れば、初任給、ボーナス(勤勉手当・期末手当)、生涯賃金、都道府県別年収、退職金の詳細を知ることができます。

警察官の初任給

代表的な警察官の初任給データを掲載します。

【警視庁】

【大阪府警】

【愛知県警】

東京・大阪・愛知、3大都市の警察官の初任給データです。
危険が伴う「公安職」という事もあり、一般企業と比べると若干高い水準に設定されているようです。

注目してもらいたいのは大阪府警の採用1年後の給与で、大卒で給与が30万円を超えてきます。

給与に加えて4ヶ月分ほどの期末手当・勤勉手当(ボーナス)が支給されるため、年収としては1年後の23歳で450万円ほどになると予想されます。

警視庁や愛知県警には1年後の給与は記載されていませんが、他府県も同様に近い給与が支給されています。※程度は地域によって異なる

残業代なども含まれた金額になっていますが、悪くない数字だといえるでしょう。
もちろん、それだけ仕事が「過酷」という事の裏返しともいえます。

警察官のボーナス・賞与(期末手当・勤勉手当)

警察官の平均ボーナスは例年、おおむね150万円前後です。
民間では業績次第でカットや大幅減給になることがありますが、警察官(公務員)は安定したボーナスが必ず支給されます。

警察官のボーナスは地方公務員の期末・勤勉手当支給月数と同様に支給されています。
2017年は4.4ヶ月で、この数字に関しては公安職の警察だからと特別な割合になることはありません。

警察官の年収

警察官の平均年収は例年700万円前後です。
一般行政職の公務員と比べると約1割程度年収が高く設定されています。

危険な公安職であり、夜勤もある過酷な職業ということを考えると、極めて妥当な給与水準といえるでしょう。

警察官の退職金

退職金の平均と定年時退職の平均です。

定年退職時の平均は2500万円前後で公務員としては平均的です。
一般企業で比較すると上場企業クラスの退職金が支給されており、退職金制度が存在しない企業が増加している事も考慮すると、相当に恵まれている状況だといえるでしょう。

【退職金都道府県別ランキング】

退職金の都道府県別ランキングです。

傾向としてはやはり都市部の都道府県が上位を占め、地方になるほど金額が低くなる傾向にあります。
退職金の計算式はその地域の経済状況も加味されるため、自然な結果だといえます。

警察官の生涯賃金

総務省発表、地方公務員の年齢別給与データより、警察官の年齢別の給与・ボーナス・年収推移を掲載。

22歳から59歳までを生涯として加算算出した生涯年収は2億7027万円でした。
※残業代を含まず。

この生涯の年収に退職金の約2250万円を加えると、警察官の生涯賃金は約2億9000万円。
残業代を含めると約3億円程度になると予想されます。

一般的なサラリーマンの生涯賃金は2億5000万円程度ですから、警察官の方が5000万円ほど高い生涯賃金となります。