2018/10/192024/03/06その他

警察官に恋人ができた場合は報告の義務があるのは本当なのか?その理由と意味

いつもは強面になりがちな警察官ですが、彼らも人の子で当然、恋愛をして結婚をしています。

そして本題ですが、警察官に恋人ができた場合は報告の義務があるのは本当なのか?

結論から言うと、それは「本当」です。

 

「交際相手がいるのなら直ぐに報告するように」

と、警察官として働き始めると、もっと言えば警察学校の時から、上司に交際報告の必要性を通告されます。

一般企業ではあり得ない話ですが、男性警察官に恋人ができた場合はすぐに上司に報告する決まりがあり、交際相手の名前、家族の名前、住所、本籍、職場など基本情報を一通り報告します。

その情報をもとに、交際相手の勤務先や前科、犯罪歴、信仰する宗教や関連する政治団体まで調査が行われます。

交際相手ならば本人の素行を重点的に調査されますが、更に結婚ともなると家族は当然として、おじいさん、おばあさん、叔父叔母など3親等内まで身辺調査が行われるといわれています。

 

なぜ、恋人の存在を上司に報告しなければいけないのか

主な理由は二つあります。

ひとつ目の理由

これは警察官になる時にも同様なのですが、反社会勢力や右翼・左翼、過激派などとの関係を調査するためです。

公平性・中立性が求められる警察官に「極端に偏った思想」の持ち主の恋人は相応しくないということなのでしょう。

ふたつ目の理由

警察官を誘惑して警察内部の情報を得たいと企む反社会勢力の存在を調査するためです。

いわゆる「ハニートラップ」と呼ばれる行為ですが、協力者の女性を使って、男性警察官に意図的に近づこうとする暴力団やスパイは少なくありません。

実際にハニートラップから捜査情報が漏れてしまった結果、重大事件となるケースも少なからずあり、そのような事態を回避するために恋人に対しては徹底した調査が行われます。

実際には

皆が皆、交際が始まると「即時に」交際申告書を提出をするわけではありません。

警察官といえども、交際が短期間で終了する事もあるわけですから、報告書の提出はある程度の将来(結婚・婚約など)が見えてきた時にするケースが多いようです。

実情としては、本人の性格や上司の管理度、職場の状況によって様々とのこと。

ただ、報告を先延ばしにしておいた状態で「できちゃった婚」のように急に結婚する事が決まってしまった場合には、上司から若干のお咎めを喰らう事もあるそうです。

警察官と交際しているがそんな話は聞いていない??

現在、警察官と交際しているものの

「私は何も聞かれていない」
「相手から問い合わせもない」

という人もいるかも知れません。

「私は遊びなのね、、」

と、考えてしまうかもしれませんが、全ての人が交際直後に提出するわけではないので、落ち込む必要はありません。

申告書を提出されていたとしても連絡が来ることもないので、交際相手としては何もない事が通常なのです。

どのような交際相手・結婚相手だと「問題あり」となるのか?

日本国籍でない

日本人でない場合は相応の調査が入ります。

警察官で国際結婚をされている方も多く存在しており、外国人との結婚が問題となるわけではありません。

結婚相手の素性がどのようなものか?が問われるという事です。
警察官だから国際結婚ができないというのはデマ情報です。

前科がある、暴力団など反社会勢力と繋がりがある

当然ながら警察が一番に警戒する存在で、前科者が婚約者であった場合は結婚は厳しくなります。

婚約者の3親等以内に暴力団やそれに準ずる人物、犯罪人名簿に名前のある人物、カルト信者がいる場合、結婚相手としては厳しくなります。

やはり、反社会勢力と繋がりのある人物と結婚するのは難しいようです。

カルト系宗教・団体に所属している

警察官も当然ながら信教の自由は認められており、信仰自体に問題はありません。

ただし、攻撃的であったり、過激な問題のある宗教の場合は話が異なり、こちらも結婚相手としてはふさわしくないと判断されるようです。

借金がある

交際相手や結婚相手に多額の借金がある場合は心証が悪くなります。

金遣いが荒く、多額の借金を持つ人物というのは、総じてトラブルが多い傾向にあります。

警察官がトラブルに後々巻き込まれる可能性を考えると「結婚相手としては避けたい人物」となるようです。

もし恋人が問題のある人だった場合は

もし恋人が問題のある人物だった場合?

上層部や上司から離別勧告が行われ、二人は別れる事になります。

別れない場合は警察に籍を置き続ける事は許されず、最終的には「依願退職」という選択肢をとる事になります。

ただ、最近では

「プライバシーの問題に警察が関与するのはいかがなものか?」
「警察の捜査力を警察官個人に向けるのは、問題では?」

との意見もあるようで、本人が強く交際や結婚を望むのであれば黙認する事もあるようです。

このあたりは時代の流れに沿った対応に変化しているようで、問題の程度や環境によっても様々なケースがあります。

ただし、反対を押し切って結婚した場合は、配属先制限や昇進が望めなくなるなど、警察官としてのその後の人生は「良くて現状維持」が実情のようです。

「難あり」人物が側にいる警察官を幹部候補にさせることはできない、という事なのでしょう。

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