社会から忌み嫌われる存在であるヤクザですが、彼らも人の子であり、子供を産み大事に育てています。
社会的不利益の多い彼らがどのように子供を育て、そしてどのような大人になっていくのかを協力者から取材いたしました。
ヤクザの子どもたちが将来どのような大人になっていくのかを紹介します。
ヤクザの子供の特徴
両親の見た目としては、強面であったり派手であったりする傾向が強いようです。
子供にも若干その傾向は見られますが、明確に「ヤクザの子」分かる特徴はありません。
幼児なのに髪を染めていたり、色の強い服を着ているくらい。
子供には親の職業を説明しているものなのか
物心がつけば子供も親の職業について薄々感づいてくるようになります。
ある一定の年齢になった時に、親の職業について明らかにすることが多いようです。
ヤクザの子供の将来
ヤクザは自身の子をヤクザにするものなのか？
その回答として、ヤクザ1000人に会いました!
子供がヤクザになりたいと言ったらどうしますか？
| 絶対に許さない | 33人 | 5.3％ |
| 辞めるよう説得する | 93人 | 15% |
| 本人の意思に任せる | 405人 | 65.2% |
| 応援する | 29人 | 4.7% |
| あとを継がせる | 27人 | 4.3% |
| 無回答 | 34人 | 5.5% |
意外にも本人に任せるという回答が過半数を超えています。
ただ、このアンケートは業界への締め付けが現在ほどには厳しくなかった2000年代に実施されたものです。
もし仮に今、同じアンケートを取れば、おそらく辞める方向に向かわせる回答が殆どを占めると予想されます。
どういう子供が多い？
離婚する家庭が多く、子供も道を逸れていく傾向が強いようです。
いわゆる「不良」になりやすい傾向にある、とのこと。
ヤクザになるような人は社会から爪弾きにされた人がほとんどで、普通の温かい家庭を築ける人はそうはいません。
ヤクザと結婚するくらいですから、母親も個性的な人が多いですし、なかなか健全な子供は育ちにくいと思います。
蛙の子は蛙。
ヤクザの子供ですから、やはりヤンキーのような子達が多いです。
彼らの進路・将来は？
実際にヤクザの子供はどういう進路を選択するのか？
業界のすべてを知っている訳ではないので確たる事はいえないのですが、親の組に入る子は割合としては多くはなかったと思います。
昔は世襲に近い形もあったみたいですが、現在は斜陽ですから。
本職にならずに土建屋とか産廃とか現場系の仕事に就く人が多かったような気がします。
もちろん、大学を出て結婚をして一般人として幸せに暮らしているご子息もいると思います。
業界の窮状を知っているためか、親と同じヤクザになるケースは少ないようです。
世襲制度でもないため、本人から進んでなる以外はあまりないとのことでした。
業界の窮状は本人が一番良く知っているので、本職にはならせたくない人がほとんどじゃないですか。
仮に私の子供がヤクザになると言い出した時は、警察に連絡してでも全力で止めます。
ヤクザは子供好き？
毎年、山口組の総本部ではハロウィンに子供達にお菓子を配布するイベントが開催されており、多くの子供達が笑顔でコスプレを楽しんでいます。
※2021年は中止
彼らの善悪は別として、ヤクザも人の子ですから基本的には子供好きな人が多いようです。
ただ、自身が恵まれた環境でなかったため子供が好きではない、うまく接する事ができない人も少なくないようです。
このあたりは人それぞれという所でしょうか。
保育園や幼稚園の入園を断られる事もある
親の職業を理由に入園を断ることは法律上「問題あり」とされており、国公立の場合は基本的には認められることが多いようです。
私立保育園や私立幼稚園の場合は、親の職業を理由に入園を断られる事もあります。
私立の場合は裁量権が学校側にあり、入学させるかどうかはその学校の判断に任されているのが現状です。
義務教育の場合
憲法で教育を受ける権利が保証されているため、義務教育である公立の小学校の場合はたとえヤクザの子供であろうとも入学が拒否されることはありません。
私立学校の場合、入学可否は独自の判断になりますが、親の職業が明らかになった場合、おそらくはほとんどが入学を認めることはないと思われます。
企業舎弟、関係企業などの役員や社員になる事で一般人化は可能です。
就職はできるのか
警察関係、金融関係など暴力団関係者のリストを所持している、身辺調査が行われるような職種の場合、ヤクザであってもなくても親の職業を理由に不採用となることはあります。
※不採用理由は非公開のため、予想の範疇。
その他の一般職種の場合であれば、本人が公にしない限りは知られることがないため、採用に影響はないようです。
結婚はできるのか
結婚は相手の親が認めるかどうか次第です。
暴力団関係者と親戚になりたい人などほとんどいないでしょう。
結婚が認められず、破談になることも少なくありません。
当たり前の話ですが、結婚が認められない事は多い。
反対を見越して、先に子供をつくってしまうという強硬策にでる人もいます。そうすれば、結婚せざるを得ない状況に持っていけますから。
