ヤクザのような組織や犯罪グループにおける発達障害の有無に関する具体的な統計は存在していません。
ヤクザや他の犯罪組織が一般に公開されている情報源ではないため、そのようなデータを収集すること自体が不可能です。
そこで現役と元、を含めた何人かを対象に取材を行いました。
結果から言えば、ヤクザだけでなく、そういった裏の業界で暗躍している人たちは、「何らかの精神疾患を持ち合わせているケースが多い」という結論に至りました。
実際に取材をしてみた
発達障害は広範なカテゴリーであり、その中には自閉症スペクトラム障害(ASD)、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害、言語障害など、さまざまな種類の障害が含まれます。
それぞれの障害は独自の症状を持っており、以下にそれぞれの一般的な症状を示します。
自閉症スペクトラム障害(ASD)
- 社会的な相互作用とコミュニケーションに苦労する
- 繰り返し行動、特定の興味に固執する
- 非言語的なコミュニケーション(例えば、目を見ること、表情、身振り)に難しさを感じる
注意欠如・多動性障害(ADHD)
- 注意力の散漫
- 行動の抑制が難しい
- 衝動性
- 静かに座っていることが難しい
学習障害
- 読み書きや数学のスキルが期待されるレベルに達していない
- 学習内容を理解し、それを使用するのが難しい
- 新しい情報やスキルを学ぶのが難しい
言語障害
- 言葉を理解するのが難しい
- 言葉を使ってコミュニケートするのが難しい
- 単語の意味や文法の理解が難しい
このような特徴を伝えた上で、周りに当てはまる人が多かったかどうかを回答してもらいました。
その結果、取材を行った8人中8人が周りの人間がだいたい「上記の何らかの特徴を持ち合わせている気がする」という回答でした。
勉強ができない人が多い
・兄貴分の意図が汲み取れなくて、怒られてばかりの人もいる
単純にIQが低い人、何らかの学習障害を抱えていそうな人も多いとのこと。
そういった人は風俗店の末端や土建屋、テキ屋として働いたりするそうです。
「そもそも勉強ができていたら普通の生活をしてる」という回答もありました。
いい加減な人が多い
・金を返さない
・女性にだらしない
金、女、時間などあらゆる面でルーズな人が多い。
普通の会社では働くことが難しいと思われる人物の集まり。
そういう人が集まる業界なので、親子の契や暴力という強烈なツールで関係が維持されているのが現実。
結局は暴力や恐怖、縁でつながらないと約束やルールを守ることができない。
感情の起伏が激しい人が多い
・車の運転が荒い
・寂しがり屋の人が多い
・うつ病になる人が多い
少しのことでイライラしたり、喧嘩をしてしまう人が多い。
そうかと思えば、その行動が寂しさゆえの行動であったりと、寂しがり屋の人も多い。
親の愛情を充分に受けてこれなかった影響なのか、相手に対して過度に求める傾向がある。
知られていない現実として、意外にヤクザはうつ病や自殺が多い。
ヤクザといえども人の子。
騙し騙されの世界は想像以上に疲弊します。
家庭環境が劣悪なケースが多い
暴力にまみれた家庭、極度の貧困、親がうつ病で放置されていたなど、やくざになる人物の家庭は破綻・機能不全に陥っている事がほとんどです。
やくざになるには
https://shokugyou.biz/page/51
家庭環境は、ほぼすべてのヤクザが劣悪。
離婚がデフォルトで両親が揃っている家庭のほうが少ない。
当たり前ですが、温かい家庭からやくざになるような人間が生まれることはありません。
親の性格・人格に問題のある人が多く、遺伝的になんらかの影響を受けていると思われます。
まとめ
取材をしたものの、母数データが少ないうえに、個人の印象に依存する部分が多く、明確なデータとして表現できるものではありませんでした。
ただし、周りを見渡せば、発達障害に該当するであろう人物が多いという意見はほぼ全員から聞くことができました。
人を騙して金銭を得たり、違法行為をし続けるなど、任侠の世界は何からの感覚に異常がないと生きては行けない世界だといえます。
通常の精神の持ち主が生きていけるような甘い世界ではありません。
結論としては、発達障害かどうかは明確には判断できませんが、そういう傾向の人物が多い世界ということは間違いなく言えるでしょう。