ドラマや映画で使用される事も多い、ヤクザ・暴力団の隠語、用語を集めました。
なぜ、別の言葉で本来の意味を濁すのかと疑問に感じる人も多いかもしれません。
その理由はシンプルなもので、本来の意味、例えば「強盗」や「覚醒剤」について話をしている事が周りの人に知られると、変な混乱を招いたり、トラブルになるケースがあるからです。
無用なトラブルを避けるためにも、昔から隠語が使用されています。
ア行
◆赤落ち
判決が確定となり、刑務所に収監されること。
◆アコギ
図々しかったり、悪どい、強欲であること。
「あいつはまだ爺さん婆さんをハメるシノギやってるのか。アコギな奴やな。」
◆足を洗う
ヤクザ・暴力団を辞めること。
最近は辞めたとしても、強烈な追い込みなどはなくなってきている。
◆姐さん(あねさん)
組長や兄貴分など自分より格上・年上のヤクザの女房、嫁を指す。
ねえさん、あねさんなどの呼び方で呼ばれる。
◆アミがかかる
取り締まられること。
◆アヤをつける
因縁をつける。
「~組と揉めたいな。何でもいいから、アヤつけてこい!」
◆板
架空口座のこと。
オレオレ詐欺などで利用する。
◆イタズラ
博打の意味。刺青の意味も。
◆一本独鈷(いっぽんどっこ)
山口組、住吉会などの大きな組織に属していない独立した組を意味する。
小規模な暴力団のこと。
◆イモを引く
ビビる。負ける。
「相手が~組だからって、イモ引いてんじゃねえぞ」
(相手が~組だからって、ビビってんじゃねえぞ)
◆受かる
博打で勝つこと。
◆うたう
警察の取り調べて自白する事。
「なんであの件がバレたんだ?」「こないだ逮捕された○○が、うたったみたいですね。」
◆枝(エダ)
暴力団の2次団体を指す。
文脈によっては3次団体、4次団体など下部団体を指す事も。
◆エモノ
武器。
◆絵を描く
相手を陥れようと画策する。陰謀を巡らす。
「ちょっと話がうまく行き過ぎるな。誰かが絵を描いてるじゃないか」
◆裏盃
うらさかずき。
裏で盃を交わし、配下になること。
表だって盃を交わして組員になることは現状では不利益が多い。
そのため、正式な組員とはせずに、裏で盃を交わすことが増えている。
◆エンコを詰める
「指を詰める」という意味。
かつては下手を打った人物が行っていたが、現在ではめったにない。
◆オーエス(OS)
オレオレ詐欺のこと。
「あいつのシノギは何なの?」
「兵隊集めてOSやってるみたいですね」
◆叔父貴(おじき)
親分の兄弟分のこと。
叔父御(おじご)と呼ばれることも。
◆音が鳴る
拳銃による銃撃、事件のこと。
◆落とし前
責任を取ること。後始末をすること。
◆親父・親分
組長の事。
◆親持ち
親(組長)がいて自分が子分であること。
相手にとって無理目な話や厳しい話を持ちかけた時に
「自分も親持ちなんで、やれと言われたことはやらんといけないんですよ」
※親分に言われたことは、しないといけないという意味。
カ行
◆会社
ヤクザ・暴力団組織のこと。
~組と言いにくい時に「うちの会社は」と言い換える。
◆回状
業界で回される絶縁状や破門状などのこと。
◆戒名
逮捕状の罪名を指す。
◆返し(カエシ)
やり返す、報復のこと。
◆掛け合い(かけあい)
ヤクザ同士の喧嘩、交渉のこと。
※ヤクザ同士以外でも使用される時も
◆ガサ
家宅捜索。
◆貸元
賭場の経営者。
賭場場で客に金を貸す立場にあることから。
◆ガジる
恐喝する事。
「XX組の〇〇からガジられてるらしいから、俺が話しつけてくるわ」
※〇〇から恐喝されているらしいので、俺が止めてくる。
◆カスリ
みかじめ料。
◆ガサ入れ・ガサ
警察による家宅捜索。
「本家にガサ入れが入りました!」
(本家に警察の家宅捜索が来ました)
◆カタギ(堅気)
一般人のこと。ヤクザではない人のこと。
「カタギさんには迷惑かけるな!」
◆カタにはめる
騙す。陥れる。
「あのガキもそろそろカタにはめたろか!」
※あの男を陥れよう。(金を取ろう・痛い目に遭わそう)
◆カチコミ
敵対する暴力団への殴り込み。
事務所への銃撃などの意味。
◆カマシ
脅し。嘘。
「〜が調子に乗っていたので、カマシを入れときました。」
◆紙爆弾
怪文書の意味。
◆ガラをかわす
逃げる、隠れること。
「最近〇〇みないけど、アイツはどうしてんの?」
「~の件で危ないんで、親父に言われて今はガラをかわしているみたいです」
※組長に言われて、今は隠れています。
◆ガラス割り
相手の組事務所などの窓に銃弾を撃ち込むこと。
◆体に入れる
人を拳銃で撃つこと。
◆貫目(かんめ)
ヤクザとしての地位、肩書き、偉さ、役職。
貫目は他の暴力団などを含めた全体の地位に対して使用する。
同義語の座布団(ざぶとん)は同じ組内の地位に対して使用する。
仲裁を依頼されて、
「〜さんとは貫目が違いすぎて、間に入れない」
※〜さんとは暴力団としての地位が違いすぎるので、私レベルでは仲裁は出来ない
◆カンモク
完全黙秘の意味。
逮捕後、警察・検察に一切の情報を漏らさず対応すること。
やくざとしては常識とされる行為。
「〇〇は捕まっちまったのか。まあ、アイツならカンモクで20日で出れんだろ」
※アイツなら完全黙秘で20日で釈放されるだろう。
◆キス
お酒の意味。
あまり使用されない。
◆切符
逮捕状。
◆兄弟
ヤクザ同士の血縁関係。
◆義理
葬儀など義理事。ま
たは祝儀など付き合いにかかるお金。
◆切り取り
取り立てのこと。
◆金主・銀主
金を出してくれる主、スポンサー、後援者。
◆金筋(きんすじ)
一線級のヤクザ。
力のある有名な極道。
◆空気を入れる
そそのかしたり、悪い意味で助言をすること。
今までと違った態度をされたことに対して、
「今まではこっちの言う事を素直に聞いていたのに、あの態度は何だ!誰だあいつに空気を入れたのは?」
(暴力団の言いなりになってはいけないと助言をしたのは?)
◆クスリ
違法薬物全体を意味する。
◆愚連隊
ヤクザではない不良グループ。
愚連隊は昔の言い方で、現在では「半グレ」がそれに近い。
◆クロブタ
無条件の手打ち。
条件をつけない手打ち。
◆クンロクを入れる
脅す。
教育・説教に近い意味。
「歌舞伎町の~っていう売人いるじゃないですか。あいつ最近、生意気に派手に活動してたんで、クンロク入れときました」
◆ゲーム屋
闇カジノ、裏カジノ。
「〇〇さん、ミナミの〇〇ビルでゲーム屋始めたみたいですよ」
◆ゲソをつける
やくざになる事。
「あいつは~組にゲソをつけたみたいですね。」
◆ケツを割る
逃げる事。
「おい、お前!そのままケツを割ろうと思ってるんじゃないだろうな」
◆ケツモチ
バックに存在する暴力団の事。
「あそこのキャバクラのケツモチは〜組だよ」
◆ケツモチじゃんけん
「ケツ持ちのヤクザの名刺をお互いが出し合い、どちらの格が上か競うじゃんけん」
名刺でなくても、トラブル相手とどちらのケツ持ちが強いかを競うことをいう。
闇金ウシジマくんに出てきた事で有名に
「あいつらのケツ持ちは○○組の○○だから、ケツ持ちじゃんけんしたらうちが負けるな、ちょっと分が悪いな。」
◆現役(げんえき)
現役のヤクザのこと。
現役でまだ活動していると言う意味。
◆神戸(こうべ)
山口組、山口組組長、山口組の本拠地のこと。
◆極道
ヤクザのこと。
狭義の意味では、本物のヤクザのこと。
◆ゴト師
イカサマ師。パチンコで不正に玉を出す人。
◆ゴチャ
筋・道理の通らない言いがかり。イチャモン。
◆ごろさす・ゴロサス
「ご苦労さまです」の略語、あいさつ。「お疲れさまです」の意味も含む。
◆ゴンタ
不良の意味。主に関西地方。
サ行
◆盃直し(さかずきなおし)
引退や代替わりなどに行う儀式。
今までの関係と異なる状況になり、新たに親子関係、兄弟関係を結ぶこと。
◆座布団(ざぶとん)
ヤクザとしての地位、肩書き、偉さ、役職。
座布団(ざぶとん)は同じ組内の地位に対して使用する。
同義語の貫目は他の暴力団などを含めた全体の地位に対して使用する。
◆寒い(さむい・さぶい)
文脈によって様々な意味がある。
シャブ・覚醒剤の意味
「お前の所、寒いとかやってるの?」
良くない・面白くないなどの意味
「この間の拉致られた組員どうなったの?」
「その話はまだ寒いですよ」※その話はしないでください
◆さらう
拉致すること。
「〜組の〜をさらってこい」
◆三下(さんした)
若い衆。
下層の暴力団員の総称。
◆Gマーク
暴力団認定を受けた人物。
もともとは警察用語。
◆シキ
博打の賭場。博打の会場。
◆シキテンをキル
見張ること。
◆ジギリ
自切り。自分を切るという意味から派生。
組織のために体を張ること。懲役に行くこと。
「ジギリをかける」という使われ方をすることも。
◆仕事
文脈によって意味が変わる。
状況によって、犯罪や殺人、恐喝、詐欺など。博打の場合はイカサマ。
◆シナモン
覚醒剤のこと。
「シナモン食べんのは止めとけよ!」
※覚醒剤はやめておけ
◆死に指
詰めた指を突き返されること。
辞めさせてくださいと上層部に持っていくが「いらない」と断られること。
受け取ってしまうと傷害罪になる事がある。
◆しのぎ・シノギ
ヤクザの収入源。
収入を得る仕事内容。
◆四方同席
上座も下座もなく、同列という意味。
義理の場には必須の言葉。
◆シマ(島)
組の縄張り。管理地域。
◆地回り
管轄する縄張りの見回り。
みかじめ料の徴収などの意味も含む。
◆舎弟(しゃてい)
兄弟盃を交わした弟分のこと。
◆シャバ
一般の社会。刑務所の外。
◆シャブ
覚せい剤のこと。
違法薬物全般を指す意味もある。
◆ションベン刑
短期間の懲役。期間としては数ヶ月から2年程度。
ヤクザともなると、このくらいの刑期はなんて事はない。
反対語に10年以上を表現する懲役ロングがある。
◆吸い上げ
上納金。
上納金をあげさせること。
「あそこのグループはかなり吸い上げ(上納金の額)がきついみたいだ」
◆スケ
女性の事。
◆筋(すじ)
理屈。道理。
「〜が筋の通らん事言ってきよったわ。」
◆筋者(すじもの)
ヤクザの事。
ヤクザ以外は「カタギ」。
◆ステゴロ
素手の喧嘩。
ヤクザが素手の喧嘩、ステゴロをすることはほとんどない。
◆スミ
刺青の事。
◆絶縁
永久追放処分。
ヤクザの世界で一番重い罰則。
◆外若(そとわか)
正式な組員ではない、組外で配下として存在する人たち。
準構成員や半グレ、トクリュウに近い存在。
タ行
◆体をかわす
たいをかわす。逃げること。隠れること。
ガラをかわす、なども類語。
◆ダイガク(大学)
刑務所のこと。刑務所で勉強することもあり、大学と似ているという事から。
刑務所は留学・別荘などとも呼ばれる。
◆宅下げ(たくさげ)
不要となった衣類や本、被害者への謝罪文などを弁護士や面会人に渡す。
または、特定の人に渡す手続き。
差し入れの逆の意味。
◆タタキ
強盗のこと。T(ティ)と呼ばれることもある。
「〜組の店でタタキがあったらしいですよ。ウチも気をつけないとダメですね。」
◆タマ
命の事。
「〜組の組長のタマ取ってこい」
(組長を殺してこい)
◆タマポン
たまに覚せい剤を使用する事。
◆チャイナ
チャイニーズマフィアのこと。
中国系の不良を指す。
◆懲役太郎
懲役刑を頻繁に受けている人。
刑務所によく収監されている人。
◆懲役ロング
長い懲役。
ロングとする期間は人それぞれだが、10年以上の刑期を意味する事が多い。
反対語にションベン刑がある。
◆ちらし
義理回状。
破門状や絶縁状、冠婚葬祭のハガキを指す。
◆チンコロ
密告。通報する事。
「この間の件、あいつがチンコロしよったみたいや!」
◆チンピラ
若いヤクザのこと。駆け出し、下っ端。
◆出入り
暴力団同士の喧嘩。集団の喧嘩。
◆手打ち
和解の意味。組同士、個人同士。
◆テカ
手下のこと。子分。部下。
「お前のとこのテカは危ない奴ばっかだな」
◆デコ・デコ助
警察のこと。
「今日はやけにデコ助が目につくな。何かあったのか?」
◆デヅラ
日当。細切れの給料。
◆鉄砲玉
敵を殺害しにいく殺し屋。
とんでもないやんちゃ坊主、後先考えない人物などの意味もある。
◆寺銭・テラ銭
胴元が受け取るお金。パーセンテージ。
◆電話
オレオレ詐欺の意味。
現在ではヤクザ・半グレの主要な収入源のひとつ。
「シノギに電話は辞めておけ。最近は一発で懲役ロングだぞ」
◆道具
拳銃のこと。
◆トクリュウ
匿名・流動型犯罪グループの通称。
特殊詐欺やタタキ(強盗)、恐喝などの犯罪行為を犯す。
SNS(ネット交流サービス)などを通じた緩やかな結びつきで離合集散を繰り返す集団を意味する。
半グレに近い存在であるが、より結びつきの弱い知人、SNSで集められた素人、などで構成された犯罪集団。
◆所払い(ところばらい)
一定の地域からの追放。
※ヤクザを辞める、辞めさせられる時に適用される。
「お前は破門、そして大阪から所払いだ」
(お前は破門、そして大阪から追放だ。そこに住んではいけない。)
◆ドス
短刀のこと。
隠して所持しやすく、人を攻撃する時は長刀よりも短刀のほうが刺しやすい。
◆飛ばし(トバシ)
第三者が契約した携帯電話。
ホームレスや多重債務者の名義で取得されている。
使用者(ヤクザ)と契約者が異なるため電話番号から使用者にはたどり着かない。
犯罪行為を日常的に行うヤクザ・半グレが好んで使用する。
◆飛ぶ
逃げること。どこに行ったかわからなくなること。
「〜組の〜さんの話、結局どうなったの?」
「ああ、金が払えなくなって、結局、飛びましたよ」
ナ行
◆なきを入れる
弱音を言う。相手に詫びる。
「相手が泣きを入れてきよったぞ」
◆ナマバコ
金庫のこと。
◆縄張り
組の勢力範囲。
組の管理区域。
◆二号さん
本妻とは別の愛人の事を指す。
役職が高いヤクザほど愛人を抱えている。
「あそこのスナックのねえちゃんいてたやろ、あれオヤジの二号さんやからな!」
※あそこのスナックのお姉さんはオヤジ(組長)の愛人
◆任侠(にんきょう)
仁義を重んじ、困っていたり苦しんでいたりする人を見ると放っておけないという自己犠牲的精神や人の性質を指す言葉。
「ヤクザは任侠を重んじる」などというが、それはかつての映画の世界。
実際の世界は金のための泥仕合。
◆抜ける
博打で負ける。
◆姐さん
組長、兄貴分組員の嫁・愛人を指す。
◆ノズラ
山から切り取ったそのままの石の表面から派生した。
やりっぱなしのこと。
◆ノミ
ノミ屋。ノミ行為のこと。
「ノミ」とはヤクザが胴元となり開設する競馬ギャンブル。
現在はインターネットで馬券が購入できるが、かつては購入できなかったためヤクザが胴元となりJRAの代行をする。
JRAの払い戻しは約75%程度であるため、ノミ行為を行うヤクザには全体の25%が入る計算になる。
JRAは払戻金以外の25%を国庫に納めたり、競馬協会運営の費用としているが、ヤクザはその経費を支払う必要がないため売上が上がれば上がるほど、自動的に利益も増加する。
胴元(ヤクザ)だけが利益を得る仕組みではなく、客の払戻金(オッズ)に一定のパーセンテージを上乗せしたり、後払いに対応するなど、客側にもメリットが存在する。
払戻金がJRAより高いため愛好者?も多い。
ただし、客が一度に数百万、数千万単位で勝った場合は胴元(ヤクザ)が負債を抱え込む可能性がある。
その結果として最悪の場合、胴元が「飛ぶ」事もある。
ハ行
◆バイ
露天の商売。
◆パイ
釈放。
「〜さん、弁護士のおかげでパイ(釈放)になりましたよ」
◆ハイ出し
恐喝、強請のこと。
◆パイナップル
手榴弾のこと。
「〇〇組は筋通さんと揉めたら、相手の事務所にパイナップル投げこむらしいで」
◆パクられる
逮捕されること。
「オヤジ、~の兄貴が昨日パクられました!」
◆ハジキ
鉄砲、ピストルのこと。
◆ハスラー
違法薬物の売人。
◆バックレ
逃げる。消える。飛ぶ。
「兄貴。この間の奴、店に行ったらいませんでした。バックレたみたいです。」
(逃げたみたいです)
◆バック踏む
逃げる、弱気になること。
◆花屋
娼婦、売春、売春宿などを指す。
◆破門
追放処分。
破門状には黒字で書かれた黒字破門と赤字で書かれた赤字破門があり、黒字破門は復縁の可能性があるが赤字破門は永久に復縁の可能性はない。
◆バンかけ
職務質問のこと。
「さっき歌舞伎町の交差点でバンかけ喰らっちまったよ」
◆反目(はんめ)
敵のこと。
一般には反目(はんもく)という読み方で仲が悪い状態の事を表すが、裏社会では「はんめ」と読み意味が若干異なる。
◆B担当
その団体におけるヤクザの担当者。
警察のB担当。~ホテルのB担当など。
◆菱
山口組の事。
山口組の代紋が菱形のためこう呼ばれる。
◆ヒネ
警察のこと。
◆札
逮捕状の事。
◆プッシャー
薬の売人のこと
「あの角に立ってる奴いるでしょ。あれ○○組関係のプッシャーですよ」
◆不良(ふりょう)
ヤクザのこと。
喫茶店の中など、一般人が周りにいる状況で「ヤクザ」と言いにくい時に隠語として「不良」と言い換える。
「この間のあの人は不良でした。間違いないです。」
◆べっぴんさん
いわくの無い、事件になっていない拳銃・ピストルのこと。
「38歳のべっぴんさんがあります。」
(38口径の他の事件で使用されていないピストルがあります)
※ピストルは一度発砲事件で使用されると、線状痕(拳銃の指紋のようなもの)で使用歴が残ってしまう。
◆弁当
執行猶予期間。仮釈放期間。
「俺は弁当持ちだから、次捕まったらヤバいんだよ」
(俺は執行猶予があるから、次捕まったら実刑が確実でヤバい)
◆放免
出所の事。
または放免祝い。
◆ポリ
警察のこと。
「今日はやたらとポリを見かけるぞ。事件でもあったのか?」
◆本家
暴力団の親分がいるところ。
山口組なら神戸市、山口組自体のこと(1次団体・トップ)。
◆ポン中
シャブ中。
覚せい剤中毒者を意味する。
◆盆中
賭博場のこと。
◆ポンプ
注射器のこと。
マ行
◆マメ
拳銃の弾。
◆豆泥棒(まめどろぼう)
他人の女房や彼女を奪うこと。
◆ミカジメ(みかじめ料)
その組が管理している地域で商売をさせてもらうために支払う代金。用心棒代金。
ショバ代、挨拶料、守料(もりりょう)などともいう。
◆ミンボー(民事介入暴力)
暴力団が民事に介入し、その暴力性を背景に不当に利益を得る行為。
◆名刺ジャンケン
掛け合い(トラブル)の際にヤクザ同士が名刺を出し合う。
その時のお互いの貫目(ランク)等によって、どちらが上か優劣が決まる。
◆めくれる
「バレる、発覚する」の意味。
「あいつの嘘がめくれてきてるな」
◆モク
タバコのこと。※モクモクとした煙から
◆もり代・守料(もりりょう)
ミカジメと同意。
◆もんもん(モンモン)
入れ墨の意味。
「あいつあー見えて、しっかりとしたモンモン入ってますよ」
ヤ行
◆ヤキ
お仕置き。暴行。
「あいつ調子乗って下手打ったな。ちょっとヤキを入れとけ。」
◆ヤクザ
語源は様々な説があるが、実際には不明。
オイチョカブの8・9・3(ヤ・ク・ザ)を足すと0(一番弱い数字・ブタ)になることから、意味のない自分たちに対して自虐的な意味合いを込めて。
顔役を役座(やくざ)と呼んだことから。
歌舞伎役者の派手な格好を真似た無法者(傾(かぶ)き者)のことを「役者のような」と言っていたことから「ヤクシャ」が訛って「ヤクザ」になった
・「役戯れ」(やくざれ)が訛ってという説
・「やくさむ者」が訛ってという説
◆薬局
クスリの売買を行っているという意味。
「あいつのシノギは何だ?」
「薬局でもやってるんでしょう」
◆ヤッパ
刃物の事。
喧嘩の際などに「そこであいつがヤッパ出してきたんですよ」
◆ヤクネタ
やっかいな人。やっかいな事。疫病神。
良くない人や出来事に対して使用される。
「あいつはヤクネタだな。そのうち逮捕されるから関わらないほうがいい」
◆ヤマを返す
強く言い返すこと、反旗を翻すこと。
「あちらさんの言うことに筋が通ってなかったんで、ヤマを返してきました」
◆UD(ユーディー)
Uは受け子 ※詐欺の金を受け取る人
Dは出し子 ※振り込まれた金をATMから出金する人
受け子、出し子ともに利用されているだけの末端ではあるが、逮捕されれば一発で実刑になることもある。
ラ・ワ行
◆ラッパ
大言、嘘。
「またあいつラッパ吹いてるで」
◆ルパン
窃盗のこと。※怪盗ルパンより派生した隠語
タタキ(強盗)よりは弱い意味になる。
「最近景気良いけど、あいつのシノギは何なの?」
「あいつのシノギはルパンですね」
「ルパンか、、続けられるもんじゃないだろ。いずれ捕まりそうだな。。」
◆レンコン
回転式の拳銃のこと。
◆ロク
死体のこと。
◆若頭
組長に次ぐ、その組織のNO.2。カシラと呼ぶことが一般的。
基本的には若頭が次期組長という位置づけになる。
「お前ら、応接間にカシラが来てるから挨拶だけはしてから行けよ」